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友達との関わり方(3歳児)

3歳児の友達関係の特徴と
成長過程についてお話しします。

参考として一般的な保育の現場での
年間保育計画目標をご紹介いたします。
ここでは「友達との関わり」についてだけ
抜粋してお話子供たちの生活を
想像しながらお読みくださいね。


◆4月~5月
・友達に慣れ親しみ、安心感を持って生活する。
・友達を知り、一緒に遊ぼうとする。
・簡単なルールのある遊びをする。
 (鬼ごっこ、しっぽとりなど)


「慣れ親しむ」=緊張せずに生活できる
春になり、新しいクラスになじむまでには
個人差はありますが、一番早くて5月末までかかります。
(余談ですが先生たちはゴールデンウィークに入る時
少し残念な気持ちなんです。
せっかこここまで慣れてくれた子供たちの生活リズムが
長期休暇によりひきもどされるので)

「一緒に遊ぼうとする」=「遊ぶ」ではなく「遊ぼうとする」
という表現に着目です。
3歳児は、友達と仲良く一緒に遊べなくて当然ということです。
「遊ぼうとする」その気持ちがみられたら多いに肯定し
必要に応じて手助けするのが大人の役割です。
特に、3歳から幼稚園に入園させたお子さんは
環境に慣れることで精いっぱい。
入園させたお母さんは
「はやくお友達を作って仲良く遊んでほしい」
という願いを持って当然ですが
「今日は誰と遊んだの?」
「お友達できた?」という子供へ質問は
控えてあげて下さいね。

「簡単なルールのある遊び」の代表的なものとして
鬼ごっこがあげられます。
ただし、最初のうちは「つかまったら鬼になる」という
交代制の理解は難しいものです。
そのため、逃げる方がズボンの後ろから
縄跳びやリボンをはさんで「しっぽ」を作り、逃げて、
「鬼にしっぽをとられたら、その場で失格」
というルールで遊ぶこともあります。
3歳児クラスでは、はじめのうちは
ルールについて、十分に話し合い、理解していても
自分のしっぽを取られてしまうと、
大泣きしする子もいれば、怒ってゲームをやめてしまう子、
いじけてしまう子続出で、まったく遊びとして成立しない
という光景がよくみられるものです。
この時点でルールを守れないからと言って叱ってはいけません。
鬼につかまってしまった悲しさ、悔しさ、
自分や鬼役への怒りに寄り添い、受け止めてあげましょう。
気分を害してゲームから抜けてしまってもとがめず
しばらく様子を見ます。
負ける悔しさを知ってなお、
それでも「みんなで遊ぶと楽しいこともある」と
少しずつ実感できるような環境作りに努めるのが
身近な大人の役割です。


◆6月~8月
・友達の名前を覚える
・「入れて」「貸して」など仲間入りの仕方を知る
・順番を守る大切さを知る


「一度一緒に遊べばもう友達」という子は
名前など聞かず、聞いても覚えていないことも多いものです。
「誰と遊んだの?」という大人の質問に
「わかんない」「忘れた」という答えは
子供のなかで真実です。

「入れて」「貸して」の意味がわかっても
順番を守らなくてはならいことがわかっても
いつも常にそれを実行できないのが3歳児。
(大人だってなかなか完璧には守れません・・・よね?)
そうです、この時期の目標は
「順番を守る」ではなく「順番を守ることの大切さを知る」ですから。
繰り返し「知らせて」あげて下さいね。


◆9月~12月
・ごっこ遊びを楽しむ。
・けんかやぶつかり合いを通して
 自分や相手の気持ちを受け入れ、一緒に遊ぶ。
・集団遊びを通して友達と遊ぶ楽しさを知る。


ごっこ遊びとはいえ、3歳児の場合、
みんなで共通の認識を持つことが難しいのです。
例えば大人の演劇であれば、
父親役、母親役、子供役がいて、
今は朝ごはんのシーンね、という設定で
みんなが演技することができます。

けれども3歳児はまだまだ自分勝手。
「私お母さん」「僕正義の味方ね」と
勝手になりたい役になりますが
ストーリーはというとなかなか展開しないのが通常です。
ここはひとつ大人(先生)が加わり、
ストーリーをまとめなくてはなりません。

例えば先生が狼、あとは子供全員が羊であれば
「先生対自分」という一対一での認識だけでも十分楽しめます。
そこからもう一歩進むと、羊同士で会話が始まります。
「こわかったねえ」「うん、うまく逃げられてよかったね」
「ねえ、一緒に狼退治に行こうよ!」などと
展開していけばしめたものです。

そして、さあ、出てきました。
「けんかやぶつかり合いをとおして」
・・・・・これがまた厄介です。
「相手や自分の気持ちを受け入れて」
・・・・・こんなこと、大人でも難しいのに。
でもまあ、ある意味避けて通れない道のり。

ひとつだけお伝えしておきたいことは
「集団保育の現場ではけんかやぶつかりあいは当たり前」
ということです。
ですから園に対して
「うちの子がけんかやトラブルばかりでご迷惑をおかけしまして」などと
必要以上に罪悪感を持ったり、
必要以上に子供を叱ったりしないであげて下さいね。

トラブルを起こしたくて起こす子供はいません。
子供には子供なりの理由があるはず。
「どうしてけんかばかりするの?友達とは仲良くするものよ。
 そんな悪い子はいりません」ではなく
ことの成行きや、その時どんな気持ちだったかを
お子さんに聞いてあげてください。

「友達とぶつかりこと=悪いこと」というふうに
子供が認識してしまうと、
けんかになることを恐れて
自分の意見を一切言わず、他人に従うだけの子になることがあります。
また、喧嘩やトラブルがあっても
大人に隠す子になることも考えられます。

「けんかをしたこと」が悪い事でなく、
「けんかしてもいいけど、もう少し違う方法でもわかりあえないかな」と
提案してみて下さい。

そして一緒に悔しがったり、怒ったりしながら
「どんな方法で対応すればよかったのか」について
親子で話しあえるとよいと思います。


◆1月~3月
・簡単なルールを守りながら、集団遊びを最後まで楽しめる。
・けんかやぶつかり合いを通して仲間同士を認め合う・


鬼につかまっても、じゃんけんで負けても、
かくれんぼで見つかっても、
悔しさや残念さをこらえて、ルールを守る。
途中で怒ってゲームから抜けたりしないで、
最後まで遊びに参加することができる。
仲間同士を認め合う。

すべてとても難しいことです。
それでもこれらはすべて、大人になってからでも必要なこと。
数年前に読んだ
「人生で大切なことはすべて幼稚園の砂場で学んだ」
という本のタイトルを思い出しています。


*保育現場での年間計画目標は参考程度にとどめて下さい。
子供の発達には、個人差があります。
同じ「4月の3歳児クラス」でも、
すぐに4歳になる子もいれば、まだ3歳になったばかりの子もいます。
それぞれのお子さんの「月齢」で考えてあげて下さいね。

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あさくらゆかり








プロフィール

あさくらゆかり

Author:あさくらゆかり
幼稚園教諭・保育士
小学校特別支援員を経て
2007年より心理カウンセラーとして活動。
(株)kikiwellが運営する 
キキウェルメンタルヘルスサービスに所属。
電話カウンセリング8,000件
メールカウンセリング3,000件の実績。
マスコミ出演多数。
もっと詳しいプロフィールはこちら
http://kikiwell.com/staff/a_01.html
(キキウェルメンタルヘルスサービスのHPにジャンプします)

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