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友達との関わり方(0~2歳児)

0~2歳児のお友達作りと、
人との関わり方についてお話しいたします。

私たち人間は、0歳児でも「人の顔」はいち早く、
見分けられる能力を持っていると言われています。

乳児は一人では生きてゆけません。
大人に保護してもらわなければなりません。
ですから人の顔はもちろん「目がふたつある」絵やモチーフに
赤ちゃんは強く興味を示すそうです。
ちなみにこの能力は
女の子の方が長けている傾向にあるそうです。
それにはまた、人類が歩んできた長い歴史が
関わってくるのですが、、このお話はまた別の機会に。

で、0~2歳児のお友達との関係についてです。

この年齢では、同年代の子供同士はまだお互い
「珍しい生き物だなあ」というのが
正直な感想なのではないかと思います。


喜んで、またはおそるおそる近寄っていって、
珍しい生物を眺め、顔を触ってみたり髪を引っ張ってみたり。

そこで相手がやり返してきたり、泣いたりという反応もまた
赤ちゃんにとっては新鮮な出来事です。

小さな赤ちゃんが他の子に興味を示し、行動に出たら
できるだけ思い通りにさせてあげましょう。
小さな指で相手の目をつつきそうになったり、
執拗に攻撃するようなことがあれば
限度を設けて、大人がとめなければなりませんが、
そうでなければ見守ることです。

反対にあなたのお子さんが
もし相手からの刺激で泣かされても大げさにとらえないことです。
お子さんは負けて弱虫で泣いているのではありません。
刺激に驚いたのでしょう。

とはいえ、よそのお子さんにむやみに触ったり
泣いたり泣かせたりすることは
親として避けたい部分ですよね(面倒ですから)。
そのあんばいが今は難しくなってきているのだと思います。

ここで兄弟などがいて、他の子供とのふれあいが自然にできていれば
また違ってくるかもしれません。
また、同年代の子どもが大勢いる保育所が
良い経験の場になるのだと思います。
専門家である大人(保育士)がみていてくれるなかで
一番最初の「対人関係術」を学べるのですから。

子どもを集団のなかにまだ入れていらっしゃらないお母さんも
心配しないでくださいね。
公園や地域のサークルの中で
「珍しい生き物同士の出会い」を
楽しんで見守る余裕があるとよいですね。

参考までに、一般的な保育所の年間保育計画の中から
0~2歳のころの「人との関わり」について
発達段階や、「これは習得してほしい」という
「ねらい」について記述しておきます。


◆6~8か月
・人見知りをする(個人の顔を区別しているわけです)
・あやされると機嫌をなおす(大人への信頼感構築への第一歩)
・あやされなくても自分から他人に声をかける。

まだこの時点では子供同士の関係は言及しておらず、
「大人への対応」しか着目されていませんね。


◆9~11か月
・大人の指差しに、大人の顔を見て
 指先の方を見て対象をとらえる
・大人の指差しにつられて、自分も指差しをする
・他の子に興味を示し、近づいていったりする


ここで初めて、「他の子」と言う言葉が出てきます。
はいはいや、あんよで自由に動けることを獲得した子供の興味は、
この月齢になってやっと、他の子に向き始めます。


◆12~17か月
・自分の名前が呼ばれるとわかる
・「ちょうだい」がわかりもののやりとりができる
・他の子の持っているものに手を出し、取り合いをする。


おわかりのようにお母さんたちがしてほしくない
「ものの取り合い」も保育の現場では当たり前ですし、
発達段階の一部として考えます。
ですから
「○○ちゃんも、おもちゃの取りあいをするようになったのねえ。」
などど保育士の間では良い意味で話題になるほどです。
ここでは「よりよい関わり方を教える」と言う以前に
「してはいけない関わり方」に重点を置くとよいでしょう。
安全面に配慮する。それが最優先事項です。


◆18~23か月
・友達の名前がわかる
・大人の支えがあれば友達と手をつなぐ
・友達のそばで同じようなことをして遊ぶ


と、ここまできてやっと
「友達と同じようなことをして遊ぶ」という記述が出てきます。
大人はこれを「友達ができた、できない」などと
表現したがりますが、そこまでにはまだまだ到達していません。
この月齢では、「ただのまねっこ遊び」の範囲です。
たとえ2歳ちかくなったとしても、
友達の意向を知ろうとし、理解し、
自己主張も上手にしながら
お互い譲り合って仲良く....などと
遊べるはずがないのです。

0~2歳前までのお子さんの対人関係術の習得は
まだまだ始まったばかり。
なが~~い目で見てあげましょう。

この時期、大人が気をつけることは次のふたつにまとめられます。

1、他の子に、安全に関われるようにする
(相手の顔を傷つけたり、不用意につきとばす、などが一番懸念されます)

2、周りへの関心を持てるような言葉かけをする
(お友達たくさんいるねえ、○○ちゃんは何してるのかなあ、など)

これだけで充分です。

次回は3歳児の「人との関わり方」について
お話しいたします。


参考記事
友達作りを強制しない

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あさくらゆかり

プロフィール

あさくらゆかり

Author:あさくらゆかり
幼稚園教諭・保育士
小学校特別支援員を経て
2007年より心理カウンセラーとして活動。
(株)kikiwellが運営する 
キキウェルメンタルヘルスサービスに所属。
電話カウンセリング8,000件
メールカウンセリング3,000件の実績。
マスコミ出演多数。
もっと詳しいプロフィールはこちら
http://kikiwell.com/staff/a_01.html
(キキウェルメンタルヘルスサービスのHPにジャンプします)

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